24時間換気システムはなぜフィルターの交換が必要なのか?

24時間稼働することで、室内の空気環境を常に清潔に保つ換気システム。住まいの快適さと耐久性を維持するために、そして私たちの健康を保つためにも大切な装備です。しかし動き続けているからこそ気にしなければならない事もあります。それが清潔さです。実は換気システムはフィルター部分に埃や汚れが溜まりやすい構造となっています(意図的にフィルターで汚れを捕まえる仕組みを採っているからです)。そのためモデルによっては定期的に洗浄や交換を行う必要があります。そこで、換気システムが清潔であるべき理由と常に清潔さを維持するためのメンテナンスについてお話ししましょう。

フィルターの役割と放置によるリスク

換気システムは、一部の換気扇を除き、多くのモデルでフィルターが採用されています。「フィルター=filter」とは、日本語で「液体や気体の中の不要物を通過させない装置。濾過(ろか)器」という意味。つまり屋外の空気中に飛散するホコリや汚れ、花粉などを室内に侵入させない防護膜が給気ダクトのフィルターなのです。さらに、種類やモデルによっては非常に高性能なフィルターもあります。例えば最近では花粉の4分の1のサイズしかないような、非常に粒子の小さなPM2.5の侵入まで防ぐフィルターも登場しています。

給気口のフィルターは室内の空気環境を維持するには欠かせない装置なのです。ですから、使い続けることでフィルターが汚れるのは当たり前。むしろしっかりと空気の汚染を防いでくれていると言って良いでしょう。しかし、汚れたままで放置するのはいけません。放っておけばおくほど、どんどんとホコリが溜まっていき分厚い層になっていきます。あまりにフィルターが汚れすぎると目詰まりを起こしてしまうことも。こうなると換気システムの給気性能自体が落ちてしまいますので注意が必要です。

実はこれは給気口だけに限ったことではありません。同じことが排気口側のフィルターでも起こります。排気口の室内側にフィルターが設けられている場合、室内のホコリなどによる汚れを放置して目詰まりを起こしてしまうと、排気性能が落ちてしまいまい、換気が不十分となってしまいます。特に、台所まわりに排気口がある場合は、油汚れなどによって目詰まりのリスクが高まりますので注意してください。

室内の換気口とフィルター汚れの例

必要なのは定期的な洗浄とフィルター交換

フィルターの汚れを落とし換気能力を維持するためには、まず「洗浄」を行うと良いでしょう。

※モデルや構造、フィルターの種類によって洗浄の可否は異なります。必ず洗浄前に説明書を確認してください。もし判別が難しいようであれば、必ず施工業者等に確認をしてください。

洗浄といっても、難しい作業はありません。換気システムからフィルターを外し、水で洗い流します。きれいに汚れを落としたら乾かして、換気システムの元の場所に戻しておきましょう。またフィルターが取れない(そもそもない)モデルの場合は、給気口や周囲のホコリを掃除機で吸い取り中性洗剤で濡れ拭きしたのちに乾拭きを行っておくと良いでしょう。

森永ルノサン換気システムで使用しているフィルター。定期的な洗浄と交換で、「細かい粒子の通過を一定の割合で防ぐ」効果を常に発揮させておくことができる。

ただし、定期的な洗浄だけで大丈夫かというとそうでもありません。フィルターは種類や商品によってある程度洗浄に耐えうる回数は決められています。そのため、規定の洗浄回数を超えた場合や目安の期間がすぎた場合はフィルター自体を交換する必要があります。用意するフィルターもなんでも良いというわけではありません。必ず自宅の換気システムに適合したものを購入して交換を行ってください。適合外のフィルターでは空気環境を整える能力が十分に発揮されないどころか、交換・装着すらできないこともあるからです。

また、ダクトタイプの場合はダクト内部の汚れにも注意が必要です。ダクト内を自分自身で掃除することは難しく、専門の業者に頼んで洗浄することが一般的です。

換気システムの能力を十分に発揮させ、室内の空気環境を常に整えておくには定期的なフィルターの洗浄と交換は欠かせません。少し手間がかかりますが、ぜひ小まめに手入れをしてください。いつもキレイなフィルターで、いつもキレイな空気環境を。それが身体も住まいも健康に保つための秘訣です。

森永ベルコサーモフレッシュ

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